昨日の3月25日、ZERO1奉納プロレス「大和神州 力祭リ」を
観戦してきましたので、思い出を忘れないうちに、覚え書き。
注釈としては、自分がそれほどZERO1に詳しくないということ、
プロレス初心者を3人ほど引き連れてピクニック気分で自由席観覧したので、
ちゃんと試合を見ていないなどのアレがありますので、アレ。
初心者の人のコメントなどを加えつつまとめようと思います。

また、コメントなど、一部引用します。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/other/live/2012/2012032514/8.html

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靖国神社境内に入ると、今にも降り出しそうなお天道様。
う〜ん、見事な雨男っぷり。それでもプロレス初心者3人をつれ、
自由席向こう正面、ブルーシートを敷いて、ゆったりと観覧する。
境内はアルコールが厳禁のため、外で購入、持ち込みすることになります。

試合前、宮司さんが出てくると、厚い雲の切れ間から日差しが……。
すごい、神秘的なものを見えられた気分に。
 大谷は「本日は本当に心の底から、たくさんのご来場、ありがとうございます。本日は雲ひとつない、まったく風の吹かない、最高の天気になりました。そして、僕はまだ、桜が咲くのをあきらめていません。大会が終わるまで、あと何時間かあります。仮に咲かなくても、咲いたと言い張ります。僕たちプロレスラー、最高の元気をお届けできるよう、一生懸命頑張ります。本日は大きな声で声援を飛ばし、日ごろのストレスを発散すべく、楽しんでいってください。プロレスは最高なんです!」とファンに呼びかけた。

大谷のこの言葉がすべて。

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まずは1回戦。まだざわつく会場内にnobodyknows+ 『ココロオドル』が鳴り響く。ここは本当に、靖国神社の神聖な相撲場なのだろうか。ノリ・ダ・ファンキーシビレサス組が入場。続いてフジタ“Jr”ハヤトのテーマで2人入場。ハヤトは「新・やり過ぎくらいがちょうどいい」とコールされ、タオルも。最後に、自演乙のテーマソングで長島☆自演乙☆雄一郎入場。ここは本当に(ry

試合はノリ・ダ(この歓声でよかったのかしら)と自演乙中心。それにしても、自演乙から漂うヒール臭は何だ。蹴り一発、アピール一つ、いちいちしゃくに障るというか、実際観客もやや斜に構えている感じ。キックは鋭いのだけれど、ハヤトのキックの音に会場一気に盛り上がる。最後はノリ・ダが頑張るも、ハヤトの必殺フルコースでおしまい。アレ、自演乙必要だったの。ハヤトと抗争する気配などなし、むしろハヤトが中央に入って、チームの両手を掲げる。長島、ハヤト、大地は同じコーナーに立って欲しくないですな。せめて、今は。

プロレス初心者の方々は、ちょっと技のゴチャゴチャ感、精度の低さなどが気になったとか。そこを気にされたら、エンターテインメントは楽しめんよなーと感じつつ、ノリ・ダのドキュメンタリー性を押し出したカードなのでよしでしょう。

第2試合は、ジュラシックバッファローさんがえぐい技をガンガンと出していく。初心者組は「これ、勝ち目がないじゃないの」と失笑しているところに、氷河のスイングDDT、コーナーからのローリングクラッチホールドが決まって逆転勝ち。中身を知っている方が楽しめたのか、知らない方が楽しめたのかは謎。

第3試合、とりあえず崔領二があいのりレスラーであることを説明し、あとは徹底して本田多聞のすごさについて解説しました。五輪代表、レスリングの神様、回転地獄五輪、本田圭佑のいとこなどなど。すると、今日の多聞さんは動きもよし。横山相手にうまくコントロールしていく。問題は菊池さんか。ゼロ戦もうまく決まらず、ちょっとコンディション悪そう(試合後、興行後もなんかリング下でブラブラしていて、ちょっと疲れているようでした)。それでも最後は横山の奮闘で盛り上がる。多聞さんにはまだまだできることがたくさんありそうだ。初心者組は本田多聞のすごさはしっかり覚え込んでもらった様子。

第4試合、やっぱりマスクマンは初心者にウケる。それでも、いくら何でも日高がやられすぎだ。藤田と菅原相手にまともに攻めることもできず、返し技のムーブもいまいち決まっていない。リング内が「?」になってしまうと、観客ももちろん「?」になってしまう。初心者の人ならなおさら。それでも、終盤には派手な技も飛び出し、あっさり日高敗北。次回のパートナーはウルティモ校長は禁止らしい。
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試合後にウルティモ校長からサイン入りレプリカマスクを購入するなど。プロレス初心者組も、これなら欲しいと思ってくれたようでよかった。体を張ってプロレスの楽しさを伝えていきたい。

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第5試合、なんといってもライディーンの愛され外人っぷりすごい。観客いじりもうまいし、植田の間をうまく埋めていたようにも感じる。技の一つ一つは実にシンプルで、飛び抜けたことはしなかったが、うまく強さをアピールできていたと思う。プロレス初心者組は「チャンピオンに勝ち目なくね、一方的にやられているし、体格でも負けてるし、あの外人も怖い」というので、「風車の理論」について説く。でも、ライディーンは風車の理論は必要ないタイプの外人。一見さんたちも、ライディーンの一挙手一投足に引き込まれていったようにも思う。レスリング自体は、それほど器用な選手ではないけれど。ユニオンとかに来てくれないかしら。帰り際に握手を求めたのもライディーンでした。試合は植田の強烈なジャーマンが決まって、一気にピン。

休憩にアントゴホッノ猪木登場、本日一番盛り上がる入場シーン。マイクは滑るも、場をわきまえる猪木は名ジョバー。そのあと大地の知り合いらしきアーティストがしっぽりバラードを歌う。アントキノ猪木が暖めた会場の意味はどこへ。

休憩開けに、ついに曙登場。プロレス初心者組に今日伝えなければならないのが、「今現在、プロレスラー曙」がいかにすばらしい動きを見せるかということ。しかし、今日は随所にいいところを見せるも、アニキKAMIKAZEとボディガーさんが目立つ展開に。くりぃむしちゅー&テレビ朝日認定「テレビ向きなプロレスラー」優勝の佐藤耕平は、モンモンを隠してガウンのまま繰り出した新必殺技・ジャイアントスイングは見せず。そういえば、崔 領二もあいのり出てたとき、得意技「ジャイアントスイング」っていってなかったっけ。とにかく使わない技だった気がする。耕平がブレーンバスターで担ぎ上げると、元々相撲場の低い照明にぶつかってガシャーン。ストーンコールドは出てこなかったが、KAMIKAZEのトイレ屋根からのムーンサルトなどがあり大盛り上がり、缶ビールも進む。最後は耕平とKAMIKAZEの誤爆から、田中将人キッチリとスライディングDで曙からフォール勝ち。曙は2人に問いただすも、2人は言いがかりにそっぽを向くように退場。曙さん四面楚歌じゃないの……。
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さあさあ、メインイベント。大谷は、「今は大地とはやらない。絶対に俺が勝つから、それじゃあやる意味がない。勝負になるまで大地とはやらない」と言っていたのに、今やるのでいいのか。実際、試合は完全に大谷ペース。大地は時々キックを返すが、大谷が受けるは受けるは。さらに顔面ウォッシュもノリノリ(このとき、受ける大地がいちいち立ち上がるのはなんか新しくてよかった)。大地は水面蹴りなどで一瞬見せ場を作るも、それまで。切り返しの後、ドラゴンスープレックス、スパイラルボムで試合終了。うむ、試合にはなったが、勝負にはならなかった。

そのあとはプロレスリングノアの丸藤がリングサイドに。さっさとパートナーを決めろって。もうみんなわかってるだろうけど、田中、曙らがリングに上がる。あれ、エンブレムならすごく見たいぞ。しかし大谷はやっぱり大地指名。そこでアピールもなしにひっそりと帰る田中曙がもの悲しい。この二人、次の選手権になりそうなのに、この扱いか。丸藤は「次このリングに上がるときは、コスチュームで」と約束。バーターを明かすなよ。くるなら杉浦連れてきてね!

大谷は大地にマイクを渡しておいて、「ええ〜相変わらず大地がしゃべると変な空気になるんですが〜」ひどい!
「今日集まってくださったお客様、今の気分は最高ですか?プロレスを見ながらのお酒はうまいですか?プロレス大好きですか?またプロレスを、そしてZERO1を見に来てくださいますか?本当にありがとうございました。最後、全選手上がって、みんなでお客様に挨拶しよう。今日は、オレも、飲むぞーっ!」

3、2、1、ZERO1は、大谷が事前に観衆に説明の必要があるか確認を取るが、観衆はよく聞こえていない(というか、この日はマイクがちょっとボケてた。配置かな)。「説明の必要はあるか!? 必要はあるか!? ……はい、じゃあ説明しますね」

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3、2、1、ZERO1!

プロレス初心者組はおおむね満足の模様。でも、1試合ごとの満足度はちょっと低かったみたい。それでも、1興行としての満足度は高かったようだ。それにしてもZERO1、プロレス初心者を連れてくるには最適な団体になっているなと感じる。ストーリーも、選手の説明も必要なし。わかりやすさでは飛び抜けているかも。あとは、若いハイフライヤーでもいればいいんですがね(SUGI方面を見ながら)。

今日の大谷大地は、第1〜2試合風マッチメイクの雰囲気を払拭できず、結局夢勝ちまでも行けなかった感じ。メインは文句なしで曙の6人タッグマッチでした。それでも、ZERO1という団体のありがたさは大いに感じました。来年は桜が咲くといいな、桜が咲いたら、またレジャーシートと缶ビールを持って、靖国観戦をしよう。また来たくなる、いい興行でした。

「一生、レッスルエンジェルスします」
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